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2021年2月26日 (金)

ヒラメちゃん

検索等で「朝月希和」さんのことだと思ってここへ来られた方、今からでも遅くないのでここを立ち去ることをお勧めします(笑)。(そんな方はいらっしゃらないとは思いますが念のため)

今から43年前の2月の初め。大学3年生だった私は卒表研究のテーマを決める為に、あちらこちらのゼミを回っておりました。その時訪れたゼミの一つがK教授の研究室。K教授の研究室は真鯛(申し遅れましたが私は水産関係の学科におりました)の研究をされていることが学内で知られており、そちらは5名が決まっていましたけれど、今年からヒラメの研究を始めるとのこと。面白そうだったので話しを聞いてそれに決めました。ヒラメ担当は4名。

そこから怒涛の一年が始まりました。2月の終わりには布団と着替えを積んで、軽トラックで神奈川県の城ケ島にある水産試験場へ。半年間の泊まり込み生活の始まりでした。ヒラメの4名だけでなく真鯛の5名も水試にお世話になることに。

まずはヒラメの卵を入手するために、横須賀市長井の漁港へ連日通いました。当時は大げさでなく座布団サイズのヒラメが普通に獲れており、通いながら卵巣の成熟具合などを観察し時を待ったものです。毎日ヒラメを見ていると、顔つきで雌雄が判別できるようになることにちょっと驚きました。そしていよいよその日がやってきました。

雌のヒラメから卵を絞り出し、雄のヒラメの精子をかける。多少力づくのところはありましたが、なんせ当時は参考になる文献が国内でも海外でも皆無に近い状態で、すべてが手探りでした。孵化に成功しても(かなり確率は低かったと思います)仔魚は何を食べるのかもよくわからず、取りあえず真鯛と同じ方法で飼育を開始。

左ヒラメの右カレイなどと言われ、ヒラメもカレイも目が一方に寄って水底に張り付いて生活するようになりますが、孵化後しばらくは目が両側にあり水中をひらひらと泳ぐのです。泳いでいる時の飼育はまだ楽でした。底についてしまうと種々の問題が発生。

餌の食べ残しがあるとそれが底に溜まり、水質を悪化させる可能性があるのでこまめに掃除が必要なのですが、これが中々難しい作業でした。今はヒラメの養殖が普通に行われていますが、この過程をどうしているのだろう?

水槽の上層部と下層部では水温が異なることも悩みのたねでした。

一度、仔魚の大量斃死が発生して(マジで真っ青になりました。サンプルが取れないと研究が成立しない=卒業できない なので)大騒ぎになったこともありました。その時の水温や水中の酸素濃度やph等は他の日と変わりがほとんどなく、原因が解らず頭を抱えたものです。今から思えば、他日との差は大きくなくとも、ある一定の水温以下に下がってしまったのが原因だったのかもしれません。当時はそんな発想する浮かんできませんでした。昔の自分を殴ってやりたい(笑)

結果としてサンプルを採取でき(孵化後150日目あたりまで飼育して日々の個体を冷凍保存した)サンプルの分析も年末年始ほぼ返上で分析器を動かし続けた結果(正月はさすがに大学から追い出された)どうにか論文を書き上げることができました。論文はメンバーのTとSが中心になってまとめてくれ、彼らのおかげで私は卒業できたようなものです(笑)。Sはいまでも元気なようですが、Tは卒業の8年後だったか乗り組んでいた海洋調査船へりおすが福島県相馬市沖で沈没し帰らぬ人となりました。彼の遺体は見つからぬままです。コロナが収まったら相馬市にあるへりおすの記念碑に手を合わせに行きたいのですが、何時になるのかな?震災後に一度だけ相馬市に行きましたが、当時は震災の影響で碑のある場所まで行くことができず仕舞いでした。

こんなことを思い出したのは朝月希和さん、あなたのおかげです(冒頭の記述と話しが違うぞ)。

遅ればせながら、宝塚歌劇団雪組トップ娘役就任、おめでとうございます!

(朝月希和 2010年宝塚歌劇団96期生として入団。愛称:ひらめ)

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